トレジャーハント ローマと争いし者 2/3
2013/02/18 20:46:36 |
トレジャーハント |
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トレジャーハントの紹介、第9回は「ローマと争いし者」。
15世紀第1期・第5期から出現したトレジャーハントとなっています。
「ローマと争いし者」のレリックは3つで、今回はそのうちの「スパルタクス」を紹介します。
「スパルタクス」
必要スキルは、探索6 考古学8 ラテン語。
ラテン語はメモでもOKです。
発見場所は、ナポリ郊外の、白い花です。
真っ直ぐ東に進んで、奥地に入る手前を南に折れるとあります。
アイテムの「スパルタクスの兜」は、防御25 剣術+1 戦術+2
僕は即、道具屋行きでしたが、酒場のおねーちゃんに貢ぐってのもアリですねw
「スパルタクス」は、共和政ローマ時代の人物です。
映画やバレエなどもあってか、とても有名な人物といえます。
それ以外にも、屈強な体格のキャラクターなどに名前を付けられていたりして、
結構身近に何度も聞いたことのある名前でしょう。
イタリア半島を統一したローマは、勢力拡大を続け、戦争に継ぐ戦争を行っていました。
ですが、各地で行われる戦争に従軍する兵士はローマ市民ですから、
経済基盤を支える生産力が落ち、それを補うために大量の奴隷が必要となりました。
当時の奴隷は、ローマの制服した地から輸入される「財産」として扱われ、
農業生産、鉱山生産、召使など多岐にわたる労働力にされていました。
抑圧された奴隷は、2度にわたり数万人規模の大規模な反乱を起こします。
ローマは鎮圧に乗り出すものの、反乱がイタリア本土で起こっていないこともあり、
それほど脅威には感じていなかったようです。
そして3度目。
ローマの最下級奴隷階級である剣闘士の集団が剣闘士養成所を脱走し、
それに付き従うかたちで、合流した奴隷により集団はその数を増やしていきます。
ローマはこれらを鎮圧するために兵を差し向けますが、返り討ちに遭い、
装備を奪われる結果となります。
その集団の中に剣闘士のスパルタクスがいました。
反乱奴隷の集団は、スパルタクスと、クリクススと、オエノマウスを指導者に選びます。
これを「第三次奴隷戦争」とよびます。
その後も反乱奴隷の集団は、差し向けられる討伐軍を撃退します。
この間、オエノマウスを失うものの、その数は数万人にも膨れ上がり、
このころには、反乱奴隷の集団は、反乱軍と呼べる規模にまでになっていました。
イタリアに冬が訪れ、南部で春を待った反乱軍は、
ここで、スパルタクスと、クリクススの二派に分かれることになります。
アルプスを越えて奴隷を故郷に帰そうと考えたスパルタクスと、徹底抗戦を主張するクリクスス。
これにより反乱軍は分裂することになりました。
ただし、これは仲違いをしたわけではなく、目的や考え方の違いだけであったともいわれています。
これに対し、ローマは2人の執政官が率いる2軍を差し向けます。
これは先に差し向けて敗北した軍とは違い、正規の軍だったとされます。
南イタリアから、故郷を目指すスパルタクス軍と、ローマを目指すクリクスス軍。
どちらもイタリア半島を北上します。
そこにローマを発した執政官が率いる1軍がクリクスス軍と対峙します。
ところが、数に勝るクリクスス軍でしたが、これに敗北してしまい、クリクススは戦死します。
クリクスス軍を撃破した軍は、スパルタクス軍を追い北上します。
また、もう一方の軍はスパルタクス軍の進路をふさぐように進軍しますが、
スパルタクス軍は両方を撃破し、ローマ軍は壊滅してしまいます。
逃げ帰った2人の執政官は軍を再編し、ローマより北に向かったスパルタクス軍を追いますが、
これもまた敗北してしまいます。
このまま北上を続ければ、故郷へと帰れるスパルタクス軍でしたが、
なぜかここで再度南下することになります。
ローマを攻める進路を取るものの、時期尚早を悟ったのか素通りし、
ふたたび南イタリアに戻ってしまいます。
これは、アルプスに入る前に秋になってしまい、
女子どもを含んだスパルタクス軍は冬のアルプス越えを断念し、
食料の得やすい南イタリアへ戻ったとの説もあります。
これに対しローマは、最高司令官にクラッスス(マルクス・リキニウス・クラッスス)を任命し、
事に当たらせます。
クラッススは、先の執政官の軍の他にも、多くの軍団を与えられ、大軍団を率います。
この大軍団を率い、北上を始めたスパルタクス軍を迎え撃ち、スパルタクス軍を撃退。
スパルタクス軍は南へと後退させ、クラッススはそれを追撃します。
これに、イベリア半島での任を終えたポンペイウス(グナエウス・ポンペイウス)が参戦。
イタリア半島の最南端に追いやられていたスパルタクス軍は、ポンペイウス軍の参戦を知り、
クラッスス軍に和平を求めますが、クラッススはこれを拒否。
スパルタクス軍は最後の戦いを挑みますが、これに敗北し、全滅することとなりました。
この戦いにより、スパルタクスは戦死します。
しかし、この勝利に第一の功があるはずのクラッススでしたが、
北部へと逃走した一部のスパルタクス軍を掃討しただけのポンペイウスが、
元老院に対し、戦争を終わらせたのは自分であるとの報告を行ったことから、
利を得たポンペイウスは、執政官に就任します。
この後、ポンペイウスに対抗してクラッススも執政官への立候補を行い、執政官に選出されますが、
これから2人の間に暗闘が始まり、ガイウス・ユリウス・カエサルが台頭してくるようになると、
三頭政治を行うことになります。
第三次奴隷戦争終結後、軍事的には目立った実績が無かったクラッススは、パルティア遠征を行います。
このアルサケス朝パルティアとの戦争で、ローマは敗北。クラッススは戦死してしまいます。
また、時期を同じくして、ポンペイウスに嫁いでいたクラッススの娘が病死し、
微妙な力関係の三頭政治が崩壊し、ローマ内戦につながっていきます。
スパルタクスの登場、第三次奴隷戦争、スパルタクス討伐、ポンペイウスとクラッススの暗闘、
第1回三頭政治、クラッスス戦死、ローマ内戦(カエサルVSポンペイウス)、カエサル勝利、
元老院制圧、カエサル終身独裁官に(帝政ローマの基礎)、カエサル暗殺
と、スパルタクスの登場後、歴史は大きく動き始めます。
スパルタクスが、歴史の歯車を回したのかもしれませんね。
プロフィール
Author:大暗黒天.
三重県に住む3児のパパです。
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