桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか? 日本の昔話で身につく税の基本 を読んでみました
2021/02/08 21:00:00 |
小説・Web小説・マンガ |
コメント:8件

ここ最近、本を買うということが、ずいぶん少なくなっていました。
漫画は古本が主流で、小説は図書館。ラノベはほとんどWebです。
そんな僕が本屋で久々に買ってきたのがこちら。
「桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?
日本の昔話で身につく税の基本」です。
何とも、小難しいのか、ふざけているのか、さっぱり見当のつかない題名であります。


なぜこちらの本を買ってみたかというと、
CBCラジオの、「多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N」という番組内の、
「私のポン棚」という、書評家の大矢博子さんが新刊書を紹介するコーナーで紹介していて、
とても面白そうだと思ったからです。
さて、こちらどういう本かといいますと、小説ではございません。
よくある雑誌のコラムのような、軽い読み物という感じ。
演者は、高橋さんという税理士と、アシスタントの小沢くん。
昔話の登場人物が、高橋さんの税理事務所にやってくるという設定です。
脚本形式になっていて、漫画を読んでいるような手軽さで読み進めていきながら、
結構マジメに税のことを勉強できてしまいます。
第1話は鶴の恩返し。
とある男が罠にかかった鶴を助けます。
その夜、道に迷ったという娘が男の家を訪ねてきます。
娘は、泊めてもらったお礼にと、機織り部屋で反物を織ります。
「決して覗かないように」という条件付きで。
反物は高値で売れ、次の日も娘は機を織り続けます。
男は娘が気になり、部屋を覗いてしまうと、一羽の鶴が自分の羽を抜いて、
機を織っていました。
姿を見られた鶴は、空へ飛び立ってしまいました。
これが、鶴の恩返しのあらすじですが、
このお話は、ここからがスタート。
高値で売れた反物に対し、男の元にお代官がやってきて、所得税を払うように言ってきて、
男が高橋先生のもとに助けを求めにやってきます。
ここで経費のお話となるわけですが、これからが面白くなります。
鶴の世話にかかったお金は経費になるの?ということで、
まず、この反物は、糸で反物を織って、その中に羽を織り込んでいたらしい。
最初に「布を織りたいので糸を買ってきてほしい」と頼まれた男。
この糸については、経費として認められるのは当たり前。
では、鶴の羽は経費になるのか?
上質な羽を生み出すには、鶴が健康でなくてはならず、
その世話にかかったお金も経費になるの?というもの。
家畜であれば、良いエサもいるし寝床もいり、良い卵などを取るために、
エサ代などは経費になります。
しかし、こちらの鶴の場合は経費にならない考えだそうです。
反物を作らせるために食事を与えていたわけじゃないうえ、
そもそも鶴が恩返ししたいから自分で言いだしたもの。
つまり、鶴の食事と反物には因果関係がないということで、
食事を経費には認められないと考えるそうです。
他にも、鶴の恩返しでは、賃貸住宅での作業場であったことから、
面積割で家賃の一部が経費となったり、
桃太郎では、鬼が城から強奪してきた財宝は、違法な手段で手に入れたものであっても、
課税の対象となるとか、
きびだんごが猿犬キジの給与として経費として扱えるとか。
わらしべ長者では、物々交換に対し、譲渡所得とみなされるとか。
プロの税理士の視点から、結構難しいことを、
分かりやすくというか、頭に入りやすく書かれていて、
昔話を引用しながら、ふむふむと軽く理解していける感じで、
とても楽しく読むことができました。
これで税のことは詳しくなるというものではありませんが、
税の入門書として、良い本だと思いますよ。
プロフィール
Author:大暗黒天.
三重県に住む3児のパパです。
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コメント
これではだめだと思い立ち、少しずつ本や新聞も読むようにしています。
大黒さんは図書館も利用しているのですね。
元々読書家なのですね^^。
私は、「昔話法廷」というのを読んだ事があります。
三びきのこぶたの末っ子は正当防衛か過剰防衛か?とか、
カチカチ山のうさぎは、執行猶予になるか?とか
裁判員裁判で裁くっていうの。
答えはなくて、あなたならどんなふうに考えるか。
そんなのを読みました。
これも読んで見ようかな。
つきつめてしまうと鶴は織物なんてできないしなんて突っ込みもあるかも^^
今から さん
図書館は、少し古いハードカバーの本を中心に利用しています。
読書家・・・までは全然達していないとおもいますよw
普段はラノベばっかりですし。
sarukitikun さん
よかったら読んでみてくださいね。
ほしみ さん
ほんの少しだけ見たことあります。
結構近いところにあると思いますよ。
もっと軽いですけど。
poe2har さん
人間に化けられるという時点で・・・。
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