wacci 『まばたき』 、『劇』　を聴いてみました

今回は、wacci の新曲 『まばたき』 と、『劇』を紹介します。

こちらは、３月２日にYouTubeにMusic Videoがアップされました。

同キャスト、同監督による連作仕立てのMusic Videoで、恋愛の陰と陽を織り出しました。

とのこと。

どちらが陰か陽かとか、聴く人やタイミングによって、変わるかもしれませんが、

随所にwacci の良さが溢れていて、とてもすばらしい仕上がりになっています。



wacci 『まばたき』Music Video



車椅子の女性と、その彼が織りなす、優しくそして苦い内容のMusic Videoです。

王道のスローバラードで、橋口洋平さんの声がしんみりと心に響きます。

僕が君を見逃さないよ　どんな涙も見逃さないよ

君のことをもう離さないよ　いつも君の味方でいたいよ

君を守らせてくれないか　僕に守らせてくれないか

と、彼女を守りたいという、優しく力強い歌詞になっています。

正しく王道で、大昔から紡がれてきた、男と女の正しい姿だと思います。

男は女を守りたい。守らせてほしい。

女は男に守ってほしい。支えてあげたい。

これでいいじゃないですか。

ジェンダーを標榜する人が聴いたら、怒り出すような歌詞なのかなぁ。



wacci 『劇』Music Video


まばたきと、同キャストとされていますが、

主人公はその二人を寂し気なまなざしで見つめる女性。



橋口洋平さんは、高音が素敵なシンガーですが、

こちらの曲は、低音のメロディーとなっています。

ピアノのコード進行も複雑で、初っ端や、ところどころに濁音を入れて、

少し不安定な雰囲気を醸し出しています。



あなたを好きになるわけにはいかないの私

恋に落ちるわけにはいかないの私

どうやらここでは脇役だから

だけど気付けばまたあなたを浮かべてる私

会いたいなんて思ってしまっている私

あくまで主役はあなたとあの娘

セリフは間違えないよ



『まばたき』は、分かりやすくて、歌詞も明快で、とても良い曲ですが、

『劇』は、歌詞も、メロディーも、コードや音の使い方など、

テクニカルで、かなり聴きこむとおもしろい曲ですね。

どちらも良さがあって、同時にYouTubeにアップしたのも頷けます。

やっぱ、wacciはいいですねぇ。